動き出したシックハウス対策 ―ホルムアルデヒド対策―

 接着剤に広く使用されているホルムアルデヒドが原因となるシックハウス症候群。2003年7月1日に施行された建築基準法の改正にあわせ、従来までの最低等級E0(0.5mg/l以下)よりもさらに低い新等級F☆☆☆☆(平均0.3mg/l以下:最大0.4mg/l以下)にも対応しており、安心してご利用いただける低ホルムアルデヒドのパーティクルボードを生産しております。

   
「ホルムアルデヒド」とは・・・。
 殺菌・消毒・防虫剤として使用されるホルマリンは、ホルムアルデヒドという化学物質の約37%水溶液です。ホルムアルデヒドは反応性や熱安定性に優れ、かつ経済的であることなどから科学製品やプラスチック、接着剤や塗料などの科学繊維の合成に幅広く使われています。しかしその反面、空気中に拡散しやすく異臭を放ち、目やのどの痛み、頭痛や吐き気、咳やくしゃみを引き起こしたり、アレルギーの悪化をまねくことがあるという欠点も併せ持っています。
   
2つの化学物質を使った建材を法律で使用制限・禁止
 ホルムアルデヒドを出すおそれがある建材は使用を制限クロルピリホスを放散するおそれがある建材は、使用を禁止―。2002年7月に建築基準法が改正され、シックハウス症の二大要因とされるホルムアルデヒドとクロルピリホスという揮発性有機化合物(英語でVolatile Organic Compounds、以下VOC)を規制する対策が盛り込まれました。これまでも、厚生労働省がホルムアルデヒドやトルエンなど13の原因物質の室内濃度指針値を定めて衛生基準に適用していましたが、法律で使用が規制されるのはこれが初めてです。 (将来的には、対象物質が広がると思われます。)
   
 
ホモボードの取組と姿勢
 新築時の建材、家具、壁紙の接着剤や塗料から放出されるホルムアルデヒドなどによって引き起こされる、目やのどの痛み、頭痛、吐き気、咳やくしゃみ、アレルギー悪化などの症状を「シックハウス症候群」と呼びます。通気性・換気がよければホルムアルデヒドなどは自然に減少するのですが、気密性が高くなっている現在の住宅の場合、特に新築直後や新しい家具を設置した時等、室内にこもり、拡散がうまくいきません。東北ホモボードでは、このような症状の原因であるホルムアルデヒドの放散量をおさえた製品づくりをしています。 (JIS・JAS規格のF☆☆☆☆製品)
   
ホルムアルデヒド対策のポイント
■新築の場合、密閉され特に気中濃度が高いので、入居するまでの間に換気を十分かつまめに行い拡散させてください。
■ホルムアルデヒドは高温で多く放散されます。室内温度を上げて強制的に放散させ、換気をくり返すとより効果的です。(夏期に長時間密閉している場合はより一層換気に注意してください。)
普段から換気を心掛けることが大切です。換気扇ご使用の場合は、部屋全体の空気が流れやすいように反対側の窓を開けることもお忘れなく。