ウレタン断熱廃材を再利用した熱成型板
「URボード」を2002年1月より生産開始

アキレス株式会社(本社:東京、社長:氏)との共同開発で、ウレタン断熱廃材を再利用した木質系熱成型板「URボード」を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの助成金を得、2002年1月末より生産を開始いたしました。

木材チップ・ウレタン混合材
 

<アキレスURボード>


「URボード」は、木材チップとウレタンを一定の割合で混合し、加熱成形してできた複合化成型板で、再び回収して再利用できる循環型製品です。
既存の木質系ボード(パーティクルボード)に比べ、機械的強度、耐水性に優れ、しかも合板並みの低価格を実現しました。

ウレタン断熱材は、建築用断熱材の他、冷蔵庫、自販機、ショーケースなど幅広い分野で使用されていますが、家電リサイクル法、建設リサイクル法など循環型社会形成の法律が整備される中で、ウレタン断熱材廃材の再利用を望まれるようになってきています。
「URボード」に使われるウレタン断熱廃材は、アキレス社内工場から排出する端材の他、家電リサイクル工場の廃冷蔵庫から発生するウレタンを当面対象に検討しています。
廃冷蔵庫のウレタン廃材は、全国で数百トン/月発生しており、現在は埋め立てか焼却処分されているのが現状で、今回のマテリアルリサイクルの開発によりリサイクル率を10%高めることが可能になり、今後さらに、自販機、ショーケース、建築分野などで発生するウレタン断熱廃材も回収、再利用していく予定です。
「URボード」の販売目標は初年度1.5億円、3年後10億円を計画しています。

 

 
 

なお、本事業の開発については、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「平成12年度 循環型社会構築促進技術実用化助成事業」で「ウレタン断熱材マテリアルリサイクル技術の開発」として申請し、2億4千万円の助成金を受けています。

「URボード」の製品概要は下記の通りです。

 
製品名 : アキレスURボード
発売日 : 平成14年1月末
販売地域: 全国
製品規格: 9mm(厚)×910mm(幅)×1,820mm(長さ)
  12mm(厚)×910mm(幅)×1,820mm(長さ)
  ※別途特注企画にも対応できます。
製品特徴: 1. 機械的強度(圧縮・曲げ強度)を大幅にアップ。
  2. パーティクルボードに比べ、耐水性に優れる。
価 格 : 従来の合板とほぼ同等
主な用途: 仮設住宅、一般住宅の壁材・床材